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街頭防犯カメラシステム

2009年02月15日

警視庁では、繁華街等の防犯対策の一環として、「街頭防犯カメラシステム」を導入しました。

 これは、犯罪が発生するがい然性の極めて高い繁華街等における犯罪の予防と被害の未然防止を図るため、公共空間に防犯カメラを設置し、撮影した映像を常時モニター画面に映し出し、これを録画するものです。
 

 新宿区歌舞伎町地区(平成14年2月27日運用開始)
 渋谷区宇田川町地区(平成16年3月22日運用開始)
 豊島区池袋地区(平成16年3月24日運用開始)
 台東区上野2丁目地区(平成18年2月15日運用開始)
 港区六本木地区(平成19年3月20日運用開始)



システムについて


 歌舞伎町地区に、ドームカメラ36台、固定カメラ18台、高感度カメラ1台の計55台を設置し、各カメラが撮影した映像は、新宿警察署及び警視庁本部に送られています。
 
 宇田川町地区にドームカメラ10台を設置し、各カメラが撮影した映像は、渋谷警察署及び警視庁本部に送られています。
 
 池袋西口地区にドームカメラ28台、東口地区にドームカメラ7台を設置し、各カメラが撮影した映像は、池袋警察署及び警視庁本部に送られています。
 
 上野2丁目地区にドームカメラ15台を設置し、各カメラが撮影した映像は、上野警察署、本富士警察署及び警視庁本部に送られています。
 
 六本木地区にドームカメラ35台を設置し、各カメラが撮影した映像は、麻布警察署及び警視庁本部に送られています。
 


運用について


 警視庁では、街頭防犯カメラシステムを整備・運用するにあたり、財団法人都市防犯研究センターに調査研究を委託し、同センターが立ち上げた学識経験者や地元の代表者による研究会から提言をいただきました。

(その内容については、『コミュニティセキュリティカメラシステムに関する調査研究報告書』(抜粋)[PDF]のとおりです。)

 そして、この調査研究報告書等を踏まえ、厳格な運用を行っています。


(1) 厳格な運用
   街頭防犯カメラシステムは、東京都公安委員会規程及び街頭防犯カメラシステム 運用要綱に基づき、次のような厳格な運用をしています。
     
 
○  運用責任者の管理の下、国民の権利を不当に侵害しないよう慎重を期していま す。
○  街頭防犯カメラの設置区域であることを標示板により明示しています。
○  映像データの活用状況を毎月、東京都公安委員会に報告しています。
       
(2) 具体的運用方法
 
モニター
   専従の担当者が24時間体制でモニターし、110番通報に基づく事件・事故への対応や客引き、違法露店などの排除に活用しています。
       
録画
   警視庁本部においてハードディスク、もしくは磁気テープに録画され、厳格な管理のもと1週間保存されています。保存期限が過ぎたハードディスク等は自動的に上書きされ、画像データは消去されます。
      
映像データの提供
   映像データを必要とする警察署長等は、正当な理由がある場合に限り必要最小限のデータの提供を受けることができます。
       
(3) 街頭防犯カメラシステム整備地区の刑法犯認知件数(各地区運用開始前年から)
 
地 区
運用開始日
平成13年 平成14年 平成15年 平成16年 平成17年 平成18年
年 間 年 間 年 間 年 間 年 間 年 間
歌舞伎町
H14.2.27~
1,865
(634)
2,103
(571)
2,249
(703)
2,042
(541)
1,513
(458)
1,686
(479)
宇田川町
H16.3.22~
    1,722
(280)
1,405
(233)
1,322
(227)
1,252
(219)
池 袋
H16.3.24~
    3,233
(1,111)
2,936
(1,011)
2,702
(862)
2,525
(852)
上野2丁目
H18.2.15~
        505
(145)
411
(151)
六本木
H19.3.20~
          1,231
(301)

地 区
運用開始日
平成19年 平成20年
年 間 年 間
歌舞伎町
H14.2.27~
1,815
(487)
1,694
(487)
宇田川町
H16.3.22~
1,194
(161)
1,110
(112)
池 袋
H16.3.24~
2,501
(746)
2,234
(562)
上野2丁目
H18.2.15~
411
(139)
449
(160)
六本木
H19.3.20~
   1,057
(218)
929
(231)

  (  )内は路上犯罪の認知件数
      
(4) 映像データの活用状況
   平成20年中に、警視庁本部において録画した182件の映像データを警察署長に提供し、犯人の検挙活動等に活用され、うち83件が事件の証拠資料として立件されました。
       
(5) 主な活用事例(平成20年中)
 
1   強盗殺人事件
2   強盗致傷事件
3   強姦事件
4   詐欺(オレオレ詐欺)事件
5   わいせつ図画販売事件
6   恐喝事件
7   銃刀法違反事件
8   傷害致死(暴力団)事件
9   覚せい剤等禁止薬物所持事件
10   窃盗(仮睡者ねらい等)事件
    など
   
  ■ 街頭防犯カメラ配置イメージ

街頭防犯カメラ配置イメージ図

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