2010年07月01日
日本相撲協会は30日、名古屋場所の会場となる愛知県体育館の入場口に監視カメラを設置することを明らかにした。文部科学省などから反社会的勢力との関係断絶を求められたことを受け、暴力団関係者の入場を防止するためだ。
名古屋場所担当部長の二所ノ関理事(元関脇・金剛)らによると、協会は2台の監視カメラを民間の警備会社に発注し、11日の初日に間に合わせる。また、愛知県警は1日10人、15日間で延べ150人を常駐させ、会場周辺でも暴力団関係者の出入りを監視する。昨年の名古屋場所で暴力団幹部が土俵最前列の「維持員席」で観戦した問題を受け、協会が警備強化を検討していた。
09年の名古屋場所での山口組系弘道会幹部ら約50人にのぼる観戦問題では、入場整理券を手配していた木瀬親方(元幕内・肥後ノ海)が協会から2階級降格処分を受け、部屋が閉鎖された。
入手を手伝った清見潟親方(元幕内・大竜川)もけん責処分を受けた。
名古屋場所担当の錦島親方(元前頭・蔵玉錦(ざおうにしき))は「名古屋で始まったことなので名古屋でどうにかしないと」と説明した。