2009年01月13日
読売新聞に、「防犯カメラ、全国商店街で導入の動き」という記事がありましたので紹介いたします。
全国に先駆けて防犯カメラ設置を導入した東京・歌舞伎町では、4年間で、刑法犯の発生件数が約2割減少したということです。
歌舞伎町の成果を受けて、全国の商店街で防犯カメラ導入の動きがさらに具体化しているようです。
以下に、既に導入されている商店街・繁華街の状況をご紹介いたします。
【歌舞伎町(東京都新宿区)】
・2002年2月、警視庁により計50台の防犯カメラを導入。24時間体制で街頭を写しています。
・歌舞伎町における刑法犯認知件数(発生件数)は、
2001年の1,865件から2005年には1,513件に減少しました(約2割減少)。
【ジュエリータウンおかちまち(東京都台東区)】
・南北約500メートル、東西約300メートルのエリアに、計300店の宝石店が密集しており、強盗や泥棒に狙われ続けてきた地域です。
・1992年に約5億円相当の王冠が強奪され、また2001年11月~2002年1月の3ヶ月間で、電車を利用する宝石商が車内で宝石入りバッグを盗まれる事件が4件(被害総額約4億円)も相次ぎました。
・2004年1月に23台(現在は31台)の防犯カメラを導入後、ジュエリータウンおかちまちの侵入盗・強盗事件は、
2005年(1月~11月)は10件(被害総額約232万円)に減少しました。
(導入前の2003年は、発生件数19件・被害総額約5,608万円となっています)
【四条通商店街(京都市中京区)】
・2005年4月に歌舞伎町を上回る82台の防犯カメラを導入。新聞にも大きく取り上げられました。
・防犯カメラ導入後の2005年10月には、ひったくり犯の姿が防犯カメラに写っており、早期解決につながりました。
【天文館地区(鹿児島市)】
・2003年11月に地元商店街で約49台(現在55台)の防犯カメラを導入。
・犯罪件数の統計はありませんが、シャッターの落書きがほとんどなくなる等、大きな効果が得られています。
今後は、東京都六本木などの繁華街に35台の防犯カメラ導入が決定、また横浜市も市内の繁華街に、全国最大規模となる約250台を設置する動きが出ています。
防犯カメラの導入については、毎回プライバシーの問題や映像の管理方法について不安の声が上がりますが、安全でよりよい社会を築くためには、必要なことではないかと感じます。